スターバックスの店舗もコンテナで建設する「SG Blocks」。そのビジネスモデルとは?

海外事例

  • スターバックスがSG Blocksという貨物コンテナを用いて建設を行う企業とドライブスルー店舗を建設している。
  • SG Blocksのコンテナを用いた建設は、持続可能で耐久性に優れ、建設を迅速かつ低コストで実行可能。

はじめに

スターバックスはソルトレイクシティに輸送用コンテナを利用したドライブスルー型の店舗を建設した。

この店舗は、貨物コンテナを用いて様々な建物を建設するSG Blocks(エスジーブロックス)によって建設された。この記事ではSG Blocks がどのような会社なのか、その全容に迫っていく。

コンテナを利用して建設を効率化するSG Blocks とは

SG Blocksは、アメリカ合衆国ニューヨーク州に本社を置き、貨物用輸送コンテナを改造し、建物の建設を行う建設業界に新な発想を生み出した会社である。

貨物用コンテナを利用したプレハブ建設工法を用いた流れは下記のようになっている。    

1.顧客と建設計画の考案
2.建設に用いるコンテナを工場にて改造、および組立に必要な部品の準備
3.建設予定地にコンテナの搬送および組立

こちらがSG Blocksが行うプレハブ建築工法を紹介したムービーです。

輸送用の貨物用コンテナを用いているため、運搬しやすく一般的な配送作業よりもシンプルかつ、作業に多くの時間を要さないことがよくわかります。

この工法は注目されており、スターバックスだけでなく、タコベル、ラコステ、プーマといった小売、飲食業の有名企業やアメリカ軍を始めた政府機関も顧客になっている。

スターバックスは、直近の5年で計画している1500店舗の開設のうち、その60%の900店をドライブスルー方式店舗として考えており、それらの建設にコンテナの使用を検討している。

プレハブ建設工法による、建設期間とコストが大幅に削減

SG Blocksが確立した輸送コンテナを用いた建設手法は、従来の建設プロセスと異なり、コンテナの改造・準備工程は工場で行う為、建設予定地の整備と同時進行で作業に取りかかれるという点に強みを持っている。

これにより工期が大幅に短縮化され、さらに建設コストの削減にも繋がる。SG Blocksは建設期間を40%、建設コストを10-20%削減することが可能と発表している。

アメリカでは建設コストの上昇傾向が最近では見られており、費用面でなく多角的魅力をもつSG Blocksへの注目の期待が考えられている。

SG Blocksのコンテナが持つ強み

元々が貨物用コンテナである為、建物自体が耐久性に優れ、自然災害などにも対応できるという強みがある。また、SG Blocksは素材として環境に優しいスチールを利用しており、建物としての持続可能性を重視している。

コンテナの供給面でも、北米で貨物運送市場のシェア65%を握る「ConGlobal」と提携しており、建設用のコンテナの独占的な共有を契約している。

また、コンテナの配送においても「ConGlobal」のネットワークを活用することでコスト削減に成功している。

まとめ

SG Blocksは活用がおわった貨物コンテナを再利用することで、短納期低コストで小売店舗などを中心に建設している。建設コスト上昇の流れを受けて業界から注目されている。

米国と事情の異なる日本ですが、海の家などの一時的な店舗やアパレルショップなど活用事例も増えてきており、これから注目の建設手法の一つになると思われます。