ConTech(建設テック)関連ニュース [2022年7-9月]

ニュース

日本におけるConTech(建設テック)関連のニュース 2022年7-9月分をまとめております。

2022年9月

東急建設、アイリッジがRFIDを活用した工具管理サービスを開発(Link
東急建設、アイリッジは、工事現場で行う工具の照合作業をRFID技術を活用しDX化する「工具ミッケ」を開発。鉄道工事で使用する工具はドリルや脚立など数百種類に登るが、現場への工具置き忘れを防止するため資材置き場では紙による記録や目視確認が必要となっていたが、RFIDスキャナとスマホアプリにより、管理業務が最大80%削減されることがわかった。

2022年8月

WeWork創業者のアダムニューマン氏が賃貸住宅市場向けスタートアップを創業(Link
WeWork共同創業者で元CEOのアダム・ニューマン氏が賃貸不動産事業の米新興企業Flowを創業した。米VC大手Andreessen Horowitz(a16z)が約3億5000万ドルを投資し、パートナーのマーク・アンドリーセン氏が社外役員に就任予定。Flowは、WeWorkが商用不動産市場で実現した変化を賃貸住宅市場に展開することを目指し、廉価の家賃で住宅を提供し、共用のオフィススペースやゴミ出しサービス、ドッグウォーク公園、クラフトビールの提供など、若いプロフェッショナル世帯の需要に応えるコミュニティーを形成するサービスを提供予定。

衛星データから仮想空間に地球を再現するAI開発のスペースデータ社が14.2億円を調達(Link
スペースデータは、衛星データと3DCG技術を活用してバーチャル空間に現実そっくりの仮想世界を自動生成するAIを開発。人工衛星から取得できる地上の静止画像と標高データに機械学習を行い、地上の構造物を自動で3Dモデルを自動生成。都市開発や自動運転などの大企業の需要、防衛防災や宇宙開発などの国家の需要まで、多種多様な領域への応用が期待されている。

マンションみらい価値研究所が 「修繕積立金の値上げ」に関する2,500件の議案を調査(Link
マンションみらい価値研究所(大和ライフネクスト)マンションの修繕積立金不足問題に関する研究の一環として、管理を受託する管理組合の総会において「修繕積立金の値上げ」が議案とされたケース約2,500件を調査。大和ライフネクストの管理受託マンションにおける全組合のうち4割以上、2015年8月から2021年7月までの6年間に修繕積立金の値上げを総会の議案とし、質疑応答発生が81%、原案どおり可決が19%。ネガティブ発言は、代替案提案型、自己主張型、理事会批判型、管理会社批判型、売主批判型、他者代弁型の6類型に分類することができた。

建ロボテック、折板屋根の鉸め作業に使用する電動ロボットを開発(Link
折板(せっぱん)は金属素材の屋根を仕上げるための工法。鋼板をギザギザに折り曲げることにより、屋根材の強度が増して大きな屋根・長い屋根を作ることが可能。体育館や工場、倉庫、平屋の店舗、コンビニなど大型施設や屋根の強度が必要な施設に使用されている。従来の電動鉸め機は重く稼働スピードも遅いため、屋根工事において折板を接合する作業に時間り、機体の持ち運びが容易でなかった。健ロボテックは、従来より、軽量化、高速化、自動検知を追加したロボットを開発。

2022年7月

鹿島建設、宇宙移住時の重力発生施設研究を開始(Link
京都大学有人宇宙学研究センターと鹿島建設は、将来、人類が月や火星で暮らすことを目指して、生存に欠かせない「重力」を人工的に発生させて居住できるようにする施設の研究を開始。将来、月や火星の地表面に、直径200メートル、高さ200メートルから400メートルのグラスのような形をした施設を建設し、これを回転させた遠心力で重力を人工的に発生させ居住エリアも設置する構想。